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障害者虐待

更新日:2025年11月11日更新 印刷ページ表示

障害者虐待を防ぐために

虐待は誰にでも身近に起こり得る問題です。市では、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指し、関係機関と連携しながら、虐待の早期発見と防止に取り組んでいます。

障害者虐待とは

障害者虐待とは、家庭や施設、就労先などで障害者に対して行われる、心や体を傷つける行為のことです。たとえ悪意がなくても、虐待にあたることがあります。

虐待となる行為

虐待となる行為は、具体的に次のような行為です。家庭・施設・職場など、あらゆる場面で起こり得ます。

身体的虐待

たたく、つねる、やけどをさせる、不必要にベッドや車いすに拘束する、無理に引きずる、無理やり立たせるなど、体に傷や苦痛を与える行為

心理的虐待

怒鳴る、無視する、怖がらせる、名前ではなく侮辱的な言葉(バカなど)で呼ぶ、できない仕事を無理にさせる、仕事を故意に与えないなど、精神的な苦痛を与え、本人の自尊心を傷つけ、心に深い傷を残す行為

性的虐待

本人の意思に反して性的な行為を強要する、または無理やり見せる、着替えや入浴時に配慮をしない、障害を理由に異性との交際を禁止するなどの行為

経済的虐待

​年金やお金を勝手に使う、不当に金銭を使わせない、働いて得た賃金を不当に管理・搾取するなどの行為

介護・世話の放棄(ネグレクト)

食事や入浴をさせないで放置する、病院への通院や障害福祉サービスを受けさせない、別の人間による虐待を放置するなどの行為

一人で悩む人のイラスト

これらの虐待は、家庭内だけでなく、福祉施設、障害者雇用の現場などでも発生します。被害者は障害の特性や諦めから「訴えることができない」「気づいてもらえない」ことが多く、周囲の気づきや支援が非常に重要です。

 

虐待を防ぐにはどうしたらよいか

障害者への虐待は、障害の特性への無理解、介護者が抱える問題、人間関係、社会環境など、さまざまな要因が重なり合って発生します。高齢者が被害者で養護者が加害者という単純な問題ではなく、虐待に至るには複雑な背景があります。それは決して他人事ではありません。

虐待が発生してしまう要因

高齢者への虐待は、特別な人だけに起きるものではありません。以下のような要因が複雑に絡み合って、虐待が発生することがあります。

介護する側の負担やストレス
  • 長時間の介護による心身の疲れや睡眠不足
  • 介護者にも病気や障害があり支援が必要
  • 一人で抱え込み、助けを求められない状況が続いている
障害への理解不足・偏見
  • 障害の特性を、「わがままだ」「しつけが足りない」など、誤解に基づく対応
  • 本人のニーズを正しく理解していないことで、不適切な対応が生まれることがある
支援体制の不備・孤立
  • 支援する側が周囲から孤立し、追い詰められている
  • 障害福祉サービスが不足している
職場や施設での組織的な問題
  • 人手不足や、職員教育の不足
  • 暴言や乱暴な介助が常態化している
障害のある本人がうまく伝えられない
  • 本人が言葉で伝えるのが難しいことも
  • 虐待という自覚がない、または諦めてしまっている

 

一人ひとりの関心と行動が大切

虐待は、多くの場合「悪意」よりも、「知識不足」「余裕のなさ」「支援の不在」が原因で起こります。障害者虐待を防ぐためには、家族や介護者の孤立を防ぎ、地域全体で障害者を見守ることが大切です。

家族や介護者の負担を減らす

福祉事務所や障害相談事業所障害福祉サービスの利用を相談する

地域での見守りと支え合い
  • ご近所同士で声をかけあう
  • 「怒鳴っている声が聞こえる」「様子がおかしい」など、日常のちょっとした変化に気づく

 

これって虐待かも?のサイン

障害者本人の様子

  • 不自然なあざや傷がある(繰り返し見られる)
  • 急にびくびくしたり、特定の人を怖がる
  • ​表情が暗く、元気がなくなる
  • 情緒不安定、突然のパニックなどが続く
  • 自傷行為や問題行動が見られるようになる
  • 家に帰りたがらない、施設や仕事を嫌がるようになる
  • 本人が使えるはずのお金をまったく持っていない

生活環境や見た目の様子

  • 衣服や身体がいつも汚れている
  • 食事をきちんととれていないように見える
  • 同じ服や下着を何日も着ている

介護・支援者・施設職員などの様子

  • 「世話が大変」「言うことを聞かない」など不満ばかり口にする
  • 本人を怒鳴る、きつい言葉を使う
  • 支援の様子を見られるのを嫌がる(部屋に入れたがらないなど)

虐待を受ける障害者のイラスト

 

虐待を見たり虐待かも?と思ったときは通報や相談を!

すべての国民に虐待を見たり疑ったりしたとき通報する義務があります

虐待を受けている本人や、虐待をしている人に虐待の自覚がないことがあったり、また、虐待をしている人自身が追い詰められていたり、病気や障害などで助けを必要としていることも多くあります。

少しでも早めの通報が、本人も周りの人も守る大切な第一歩になります。具体的な証拠がなかったとしても大丈夫です。通報者の秘密は固く守られますので、虐待かも?と思ったら迷わずに通報や相談をしましょう。

通報をする人のイラスト

通報と相談の窓口

糸魚川市福祉事務所 地域包括ケア係

電話番号 025-552-1511 メール fukushi@city.itoigawa.lg.jp