長者ケ原遺跡公園は、国の史跡・長者ケ原遺跡を保存・公開するために整備されました。発掘調査の結果を元に一部の住居などが復元されており、当時のようすをうかがい知ることができます。
(平成13年撮影)
●…1号住居
●…11号住居
●…16号住居
●…20号住居
●…19・21号住居跡
■…1号建物
▲…土器捨て場展示施設
●20号住居(竪穴住居)
地面を円形に掘り下げ、水平に床を固め、中央には石で囲った炉を設け、壁際には穴(柱穴と思われる)が掘られているのが竪穴住居跡の特徴です。
これまでの調査範囲は集落跡の10%にすぎませんが、このような形の住居跡が24棟も発見されています。
●19・21号住居跡
左の画像は発掘されたときのようすです。大きい円の上に小さい円が重なった図形のようなところは、大きい円が19号、小さい円が21号住居の跡を示したものです。
発掘されたときのようすを見ると、21号跡より深いところに19号跡があります。一般に古いもののほうが深いところにあるので、19号跡にあった住居を壊した上から新しく21号住居を建てたことがわかります。
確認できた住居跡の多くはこのように重なったかたちをしていました。豊かなくらしが長く続いたのでしょう。
■1号建物(掘立柱建物)
遺跡からは竪穴住居とは違う特徴の住居跡が4つ確認されています。いずれも広場の中央付近にあり、太い柱を並べ、床に2つの囲炉裏を設けた細長い形をしており、広場に面するように建てられていました。また、周辺には墓が掘られ、墓標のように石を立てたり並べたりしていた様子がうかがえます。
用途は明らかになっていませんが、その位置や大きさなどから共同の作業場、ゲストハウス、埋葬に関する施設などが想定されています。
▲土器捨て場展示施設
土器や石器が出土したときのようすをガラスごしに見ることができます。
この場所からは多量の土器が出土しており、土器捨て場だったと考えられています。土器のほかにもヒスイ原石や石斧の未成品、また玉類の製品や完全な形の指輪形石製品といった「貴重品」も出土しました。
現代の「捨てる」とは「不要なものを処分する」ことですが、このことから、縄文時代の「捨てる」には現代とは違う意味があったのかもしれないと考える意見もあります。
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料金
無料
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開園時間
午前9時~午後4時30分
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休園日
12月~3月
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美山公園案内図(美山公園総合パンフレットより)
・北陸自動車道糸魚川ICから車で約10分
・糸魚川駅から車で約10分
・長者ケ原考古館から北方向へ徒歩約10分
・バス停「糸魚川駅南口」バス停から「美山公園・博物館線」乗車 約7分
「美山公園」バス停で下車、テニスコート脇の遊歩道より徒歩約3分
運賃…おとな 100円、こども 50円
美山公園バス停からの道順
1.バス停前の道を道なりに進みます。道路を横断する際は車にご注意ください
2.左手のテニス場へ入り、脇を道なりに進みます。道路を横断する際は車にご注意ください
車止めの脇を通ってお進みください
3.さらに道なりに進みます
4.案内看板に従い、左に曲がります
5.道なりに進むとすぐに遺跡公園に到着します。どうぞごゆっくりご見学ください
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その他
行事やイベント等でご利用になる場合は、事前に利用許可申請書をご提出ください。用紙は
こちらからダウンロードできます
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