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令和7年第3回市議会定例会所信表明

更新日:2025年6月9日更新 印刷ページ表示

 令和7年第3回市議会定例会の招集に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 議員の皆様におかれましては、大変ご多用のところご参集いただき厚くお礼申し上げます。
 本定例会におきましては、条例改正をはじめ、財産の取得や補正予算など、13件の議案のご審議をお願いしたいものであります。
 今回は、市長選挙後、初めての議会定例会であり、市長就任にあたり市政運営に臨む所信の一端を述べさせていただきます。
 先の臨時会でも申し上げましたが、私の市政運営の基本姿勢として「市民と共に未来を開く」ことを掲げています。
 糸魚川の未来は、行政だけでつくることはできません。
 市民一人ひとりが、まちの未来を自分事としてとらえ、ともに考え、ともに行動することにより、活力に満ちた持続可能なまちづくりを進めたいと考えております。
 また、施策展開にあたり、縮充という考え方を念頭におき進めて参ります。
 人口減少や少子高齢化という現実をしっかりと受け止め、縮小することで立ち止まるのではなく、中身の充実を図りながら、市民一人ひとりが自分らしい生き方や、暮らし方を大切にし「住みたいまち」「住み続けたいまち」の実現に向けて取り組んで参ります。
 続きまして、選挙で訴えて参りました5つの重点施策につきまして、私の考えを述べさせていただきます。

 1点目は、医療・福祉の充実についてであります。
 地域医療の存続は、安心して住み続けるために欠かすことのできないことであると考えております。
 当市の基幹病院であるJA新潟厚生連糸魚川総合病院に対しましては、国や県と連携して支援を継続するとともに、新潟県地域医療構想における市内の医療体制の確保に向けた取り組みを進めて参ります。
 また、医師の確保や診療科の維持に向けて、富山大学との連携を強化するとともに、他の大学との連携についても積極的に取り組んで参ります。
 誰もが住み慣れた地域で安心して生活するための体制整備が非常に重要であります。
 病院とかかりつけ医の連携、在宅医療や介護サービスの充実、そして地域包括ケアの推進につきましても関係機関と連携して取組を進めて参ります。

 2点目は、教育の推進についてであります。
 子どもたちがそれぞれの夢や希望に向かい、確かな学力を身に着け、たくましく生き抜く力を養えるような教育環境を整えて参ります。
 また、豊かな自然や文化資源を活かした体験学習を通じて、子どもたちが将来どこで暮らそうとも、ふるさと糸魚川に誇りを持ち、糸魚川とかかわりを持ち続けられるような、郷土愛の醸成を図って参ります。
 保育園や幼稚園、小中学校の適正配置につきましては、子どもたちの成長を第一に考える中で、子どもたちにとって最も適した保育、教育環境となるよう議論を深め、市民の皆様にそれぞれの方針をお示しできるよう進めて参ります。

 3点目は、経済の活性化についてであります。
 当市の主要産業である製造業や建設業のほか、農林水産業をはじめ、観光業など様々な分野で養われてきたノウハウは、糸魚川市の経済の基礎になっていると捉えております。
 そのなかで、第一次産業を始めとする様々な業種において、まだまだ伸びる可能性があると考えております。
 水産物や農産物などをブラッシュアップし、付加価値を高める取組や、観光との連携を進めるなど、地域資源を活用して経済循環を図って参ります。
 また、地域産業の担い手や、地域の賑わいを創出するため、若い世代が地元に定着できる環境整備を進めて参ります。

 4点目は、地域の特徴を活かすについてであります。
 当市にはユネスコ世界ジオパークに認定された雄大な自然や、豊かな歴史文化、多彩な食の魅力があります。
 こうした地域資源を守り・次世代に伝えていくことに加え、地域資源のブランディングや、魅力の発信に努めて参ります。
 また、糸魚川、能生、青海それぞれの地域の特色や、様々な人との繋がりを活かして、地域活性化や交流人口の拡大を目指して参ります。
 特に、5月の大相撲夏場所におきまして大変すばらしい成績を収め、横綱に昇進された大の里関は、糸魚川が第二の故郷であると公言されており、大の里関の活躍は、当市の交流人口の拡大を後押ししていただけるものと考えております。

 5点目は、災害への備えと安全なまちづくりについてであります。
 災害への備えは、市民の生命と財産、暮らしを守るため、行政としてしっかり取り組む必要があります。
 気候変動により多発する自然災害を目の当たりにするなかで、日ごろから備えておくことが重要であると考えております。
 災害が発生した際は、自助・共助・公助のそれぞれがしっかりと連携し、効果的に機能するよう市民への啓発や防災教育を進めて参ります。
 防災訓練の実施、避難所の整備、防災リーダーの育成といった取組を進めるとともに、自主防災組織が行う資器材や、食料等の備蓄につきましても支援して参ります。

 最後に、(仮称)駅北子育て支援複合施設の整備についてであります。
 平成28年の駅北大火からの復興と、まちの賑わいづくりを目指して、被災者をはじめ、多くの関係者の皆様と協議を重ね、施設整備を進めてきたところでありますが、現計画による複合施設の建設は見送ることといたします。
 しかしながら、子どもたちが、糸魚川市の未来をつくるかけがえのない存在であることに変わりありません。
 子どもが健やかに成長でき、保護者から「安心して子育てができる」「ふるさと糸魚川で子育てができて良かった」と実感していただけるような環境整備に努めて参ります。
 予定していました屋内遊戯施設ついては、既存の施設を活用することも含め、引き続き、整備を検討して参ります。
 計画地の利活用につきましては、国や県と調整を図り、子育て支援の視点も含めた、まちのあるべき姿を思い描きながら検討を進めて参ります。
 なお、本定例会に、計画地内の旧東北電力ビルと旧宮田ビルを一体的に解体する事業費について、補正予算を提案させていただきました。

 結びに、議会と行政は、二元代表として糸魚川市の発展という目的のために、活発かつ建設的なご議論をいただくとともに、議員の皆様のご理解のもと、持続可能な糸魚川市を築くために、市政運営に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。

 なお、議案の内容につきましては、後程ご説明をさせていただきますが、この機会に1点につきまして、ご報告申し上げます。
 本年度公共事業関係予算の内示状況についてであります。
 お手元に配付いたしました「行政報告 参考資料」をご覧ください。
 まず、令和7年度予算の市営事業につきましては、33件で概算16億1千万円の内示がありました。
 県営事業につきましては、47件で概算30億1千万円、国の直轄事業は、10件で概算38億2千万円、その他事業は、1件650万円となっております。
 なお、詳細につきましては、資料のとおりでありますが、補助対象事業費は変更となる場合もありますので、ご了承願います。

 以上、ご報告申し上げました。
 議会並びに議員の皆様からの特段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、招集のご挨拶とさせていただきます。


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