火災発生時の状況
南からの強風により、大規模火災に
火災の発生状況
全国的には特別に強風の日が多い地域ではありませんが、フェーン現象時の乾燥した南風や冬季の北西の季節風などこの地域特有の強い風が吹く日がしばしばあります。大火の日も南からの風が強く、延焼や飛び火などにより火元から約300メートル離れた日本海沿岸まで燃え広がりました。
時間 | 被害状況 | |
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平成28年12月22日 | 10:20頃 | 出火 |
11:21 | 強風により飛び火し出火 | |
13:46 | 南からの強風により北へ延焼 | |
15:27 | 延焼範囲が被災地全域に及ぶ | |
20:50 | 延焼拡大の危機が低くなり、残り火の鎮圧へ | |
12月23日 | 16:30 | 鎮火 |
- 出火場所から200m離れた場所にも火の手が回る
- 本町通りでの消火活動
大規模火災へ発展した要因
焼失した多くの建築物は木造で古く、延焼を防ぐための準防火構造がされていない建築物が多くありました。
また、家屋の隣同士の間隔が極端に狭く、道幅も狭いため消火活動が困難な場所にあることが大規模火災へと発展した要因です。
被災地とその周辺地域における道路や建物などの都市構造上の特性に加え、公園や広場等のオープンスペースがほとんどなかったことが、延焼を広げ被害を拡大させたと考えられます。
- 糸魚川市駅北大火 被災前の鶴来家
- 糸魚川市駅北大火で燃える鶴来家