南蛮エビ ―名前の由来
正式名称は「ホッコクアカエビ」といい、新潟では“甘エビ”、あるいは、その鮮やかな赤色と形が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから“南蛮エビ”と呼ばれ、親しまれています。水揚げされたばかりの南蛮エビはキラキラと輝いており、やがて真っ赤に色付きます。
また、糸魚川ジオパークの海で育まれた南蛮エビは、その卵が神秘の宝石ヒスイを思わせるイメージから「ひすい娘」の愛称でも親しまれています。
漁法と旬
糸魚川産南蛮エビは底曳網漁業で漁獲され、禁漁期の7・8月を除き楽しむことができ、特に水温が下がる冬が食べ頃とされています。
糸魚川産南蛮エビが旨い理由
■鮮度バツグン 漁場の近さ日本一
糸魚川は海抜0~3,000メートルまで様々な地質が楽しめる土地です。海底地形も起伏に富み、陸から近い所でも1,000メートルもの深さに達します。そのため、他地域では漁場まで2~8時間かかるところ、糸魚川は15分程で漁場に着くことができ、とても新鮮な南蛮エビを捕獲できます。
■特質な海水だから、旨い、甘い!
南蛮エビが生息する糸魚川の深海には「日本海固有水」という特質的な水があることに加え、鉱物資源豊富な土地の川から流れ込んだ海水はミネラルを多く含んでいます。糸魚川産南蛮エビは栄養豊富で冷たい0℃の海水の中で、「旨味」と「甘味」を蓄えながら育っているのです。
■鮮やかな赤色はアスタキサンチン
南蛮エビの赤色の正体は、アスタキサンチンという成分です。この成分には、お肌の老化を進行させる活性酸素を抑える作用があり、紫外線対策につながります。南蛮エビを食べて、さらに美しくなりませんか?
■新鮮な卵はヒスイ色
季節や大きさにもよりますが、南蛮エビに卵が付いているときがあります。新鮮なものほど鮮やかな青緑色をしており、まるで糸魚川特産のヒスイのようです。