令和4年第4回市議会定例会開会あいさつ(行政報告)

更新日:2022年6月7日

 令和4年第4回市議会定例会の招集に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 議員の皆様におかれましては、大変ご多用のところご参集いただき厚くお礼申し上げます。

 はじめに、私事ではございますが、4月13日に新型コロナウイルスに感染したことが判明し、12日間自宅にて療養させていただきました。市民の皆様に感染予防をお願いしている中で、わたくし自身が感染してしまい、ご心配とご迷惑をおかけいたしました。

 引き続き職員一丸となって、感染拡大防止に努めるとともに、全力で市政運営に取り組んで参ります。

さて、本定例会におきましては、専決処分の承認をはじめ、補正予算など、議案12件と諮問2件のご審議をお願いしたいものでありますが、この機会に8点について、ご報告申し上げます。

 最初に、4月27日開催のコンプライアンス調査推進特別委員会においてご意見をいただきました、元職員との面会については、5月12日に元職員の雇用主である会社の顧問弁護士に、違算の経緯等について聞きたい旨を依頼し、5月25日付けで回答をいただきました。

 同弁護士からは、本人は、社会での更生に向けて現在の業務に専念できる環境を整えている状況であり、令和4年1月12日付け市への「通知書」の『回答協力の依頼はしないように』との申し入れと同様の申し入れがあり、元職員との面会はかなっておりません。

 次に、屋内プール増築設計業務の違算については、本人との面会がかなわなかったことから理由はわかりませんでしたが、正しく積算すると予定価格が変わり、落札者も変わることも判明し、大変遺憾であると捉えており、再発防止に向けた対策を講じております。 

 また、違算のあった設計図書により執行した入札において、落札者と契約を締結したことにつきましては、重く受け止めております。

 2点目に、新型コロナウイルスワクチン接種の状況及び4回目のワクチン接種について、ご報告申し上げます。

 3回目の接種率は、6月5日現在、75.9パーセントであります。

 また、4回目の接種については、60歳以上の方及び18歳以上で基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認める方を対象に接種を開始しております。今後も国からの指示に従い、関係者と連携して進めて参ります。

 3点目に、大糸線利用促進輸送強化期成同盟会第1回振興部会の開催について、ご報告申し上げます。

 5月19日に大町市において、大糸線沿線の自治体、商工団体等で構成し、JR西日本がオブザーバーとして参加する第1回振興部会が開催されました。

 部会では、構成団体により取組が報告され、JR西日本からは路線の利用状況が報告されたところであります。

 今後は、持続可能な路線としての様々な方策が議論されることとなります。

 4点目に、令和4年度土砂災害防止功労者表彰受賞について、ご報告申し上げます。

 令和3年3月に地すべり災害が発生した来海沢地区におきましては、深夜に発生した災害にもかかわらず、一人の犠牲者も出さず、迅速な避難行動を完了できた地区として、この度、国土交通大臣表彰を受賞されました。

 日ごろからの訓練と防災意識の高さ、地域コミュニティの連携の緊密さが評価されたものであり、来海沢地区の対応や取組について市民に周知し、防災意識の高揚に繋げて参ります。 

 また、来たる6月26日、日曜日には、市内の各地区に参加を呼びかけ、糸魚川市防災訓練として住民避難訓練を実施する予定であり、訓練を通じて安全かつ迅速な避難体制の構築、地域防災力の向上に努めて参ります。

 5点目に、日本ジオパークネットワーク理事長の交代について、ご報告申し上げます。

 5月26日に開催されました令和4年度日本ジオパークネットワーク総会の承認を得て、5月28日をもちまして理事長を退任いたしました。

 平成21年の発足から今日までの13年間にわたり、「ネットワークの強化は、糸魚川ジオパークの振興につながる」という強い思いを持って、ジオパーク活動を推進して参りました。

 現在、会員は56地域に増え、ジオパークの輪は着実に広がっております。また、組織体制や財政運営も安定してきていることから、「今が潮時」と判断いたしました。

 今後は、新たな理事長を支え、日本ジオパークの更なる発展に向けて関わって参りたいと考えております。 

 6点目に、黒姫山の開発行為の変更協議について、ご報告申し上げます。 

 5月13日に明星セメント株式会社から黒姫山の開発行為の変更協議書が提出されました。

 現在、同社とデンカ株式会社がそれぞれ採掘を行っている鉱山は、採掘可能な鉱量が限られているため、田海鉱山を拡張し、黒姫山の南斜面を両社共同で開発したいというものであります。

 市といたしましては、ジオパーク協議会の学術調査委員会が行った現地調査に基づく答申を踏まえ、開発地に生息する動植物の保護や、採掘後の植栽や緑化に努めるなど景観に配慮することとの意見を付して、申請先である県へ提出しました。

 今後は、開発による市民生活への影響や、地質資源の保全と活用について調整を図って参ります。

 7点目に、デンカ株式会社の営業拠点の新設について、ご報告申し上げます。

 同社は、製造販売の連携強化に向けた組織体制構築による顧客満足度の向上を目的に、糸魚川駅前のヒスイ王国館にインフラ事業営業拠点を新設し、4月1日から営業を開始しております。

 本営業拠点には、本社セメント部の営業機能の移管のほか、新潟支店等の5拠点が統合されております。

 北陸新幹線の利便性を活かして、同社の事業活動が益々活発になることを期待しております。

 最後に、本年度の公共事業関係予算の当初内示状況について、ご報告申し上げます。

 お手元に配付いたしました「行政報告 参考資料」をご覧ください。

 まず、令和4年度予算の市営事業につきましては、31件で概算17億3千万円の内示がありました。 

 県営事業につきましては、50件で概算50億6千万円、国の直轄事業は、10件で概算50億3千万円となっております。

 なお、詳細につきましては、資料のとおりでありますが、補助対象事業費は変更となる場合もありますので、ご了承願います。

 以上、8点について、ご報告申し上げました。

 議会並びに議員の皆様からの特段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、招集のご挨拶とさせていただきます。

 

  行政報告 参考資料(PDF)