平成29年第4回市議会定例会 開会あいさつ(招集及び就任)

更新日:2017年6月12日
■平成29年第4回市議会定例会 開会あいさつ(招集及び就任)(H29.6.12)

 平成29年第4回市議会定例会の招集に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。
 議員の皆様におかれましては、大変ご多用のところご参集いただき、厚くお礼申し上げます。
 本定例会におきましては、条例の改正をはじめ、財産の取得、市道の廃止・認定、補正予算など、12件の議案のご審議をお願いしたいものであります。
 
 さて、この機会に市長4期目の就任にあたり、市政運営に臨む所信の一端を述べさせていただきます。
 これまでの3期12年間は、新市の一体感の醸成と都市像である「翠(みどり)の交流都市 さわやか すこやか 輝きのまち」の実現に向け、本市が抱える課題に正面から対峙し、国・県との連携強化に鋭意努め、30年先も持続可能な個性あるまちづくりに邁進し、一定の前進が得られたものと考えております。
 中でも、北陸新幹線開業や世界ジオパークのユネスコ正式プログラム化、ヒスイの国石選定は、当市にとって新たな歴史を刻む出来事であり、これまで進めてきた交流人口の拡大と地域産業の活性化など、地域再生をより一層推し進めることとなりました。
 しかしながら、当市におきましては、依然として、人口の減少や少子化、高齢化など、多くの課題が山積しておりますが、まずは、昨年12月22日に発生しました「糸魚川市駅北大火」からの復旧・復興を最優先に、被災された皆様に寄り添い、一日も早い生活再建、事業再興に向け、スピード感を持って、力強く復興まちづくりを進めてまいります。
 これらの状況を踏まえ、皆様にお約束しました4期目の公約と市政運営の基本的な考え方について、申し上げます。

 まず、「郷土愛にあふれ、夢をかなえるひとづくり」として、明日を担う子供たちの健やかな育成を目指し、0才から18才までの一貫した子育てと教育を推進するとともに、結婚を希望する男女の婚活を支援し、郷土愛の醸成に向けて、生涯学習の充実や文化の振興に取り組んでまいります。

 2点目の「安らぎ・支え合い、健康で元気なまちづくり」として、市民が一層、健康で生き生きとした生涯を過ごすため、保健指導と健診体制を強化し、健康づくりの推進を図るとともに、医師確保・救急医療対策など、誰もが安心できる医療体制の充実を図るほか、地域で支えあう福祉を推進し、高齢者の誰もが住み慣れた地域で安心して生活できるよう取り組んでまいります。

 3点目の「にぎわいと活力のあるまちづくり」として、若者の定住や女性の活躍に向けて、若者や女性が求める就業環境づくりを推進し、雇用創出や担い手の確保のため、活力ある産業の振興に取り組むとともに、国石ヒスイを活かした糸魚川ブランドの確立と発信に努め、交流人口の拡大と観光振興を進めてまいります。

 4点目の「生活基盤が整ったみんなが住みよいまちづくり」として、暮らしやすい生活圏の形成を推進し、快適な住環境の整備を図り、地域公共交通を確保するとともに、当市の地理的優位性を活かした地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の整備促進など交通ネットワークを構築してまいります。

 5点目の「環境保護と防災対策の充実」として、生物の良好な生息・生育環境の維持や地球温暖化防止のため、環境の保全と資源循環型社会の形成を推進するとともに、市民の生命・財産を守るため、様々な災害に対して、安全・安心な市民生活の保護に取り組んでまいります。

 6点目の「市民活動が活発なまちづくり」として、郷土愛を育む住みよい地域の形成に向けて、自主自立の市民活動の推進や地域に根付く人材の確保を図るとともに、関係団体や地域住民などとの連携によるジオパーク活動の推進を図ってまいります。

 以上の6点と駅北大火の復興まちづくりを基本として、第2次総合計画を着実に実行し、人口減少や少子化、高齢化など、山積する行政課題の解決に努め、行政改革の一層の推進を図るとともに、当市の魅力を最大限に活かし、市民が明日に希望と夢を持ち、安全・安心に暮らし、次世代につなぐ30年先も持続可能なまちの実現に向け、市民の負託に応えるべく、全身全霊を捧げ、これからの4年間の市政運営に臨む所存であります。

 議会と行政は、車の両輪として連携が重要であると考えており、議員の皆様には、糸魚川市の発展のため、活発かつ建設的なご論議をいただくとともに、「住んでよし!訪れてよし!」の糸魚川市を築くために、市政運営に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、市長4期目の就任にあたり、所信の一端を申し上げました。

 なお、議案の内容につきましては、後程ご説明をさせていただきますが、この機会に当面しております主要事項2点につきまして、ご報告申し上げます。
 
 最初に、糸魚川市総合防災訓練について、ご報告申し上げます。
 6月25日、日曜日、午前8時から、市内全域において、各地区が想定した災害に応じた避難訓練や住宅密集地火災を想定した訓練を実施いたします。
 今年度は、新たに市職員がいくつかの地区に出向き、課題や改善点などを洗い出し、今後起こり得る災害時に効果的な避難ができるよう訓練の検証を行います。
 また、同日午後1時30分から、糸魚川小学校におきまして、駅北大火から半年の節目として、「災害に強いまちについて考える」をテーマに講演会を開催し、基調講演をはじめ、被災地区の代表や火災科学の専門家などによるパネルディスカッションを行います。
 当市では、様々な災害を想定し、今後とも各種の防災訓練や防災講演会などを通じて、市民の防災意識の高揚を図るとともに、減災対策と安全確保の向上に取り組んでまいります。
 
 2点目に、本年度公共事業関係予算の当初内示状況について、ご報告申し上げます。
 お手元に配付いたしました「行政報告 参考資料(pdf.19KB)」をご覧ください。
 まず、平成29年度予算の市営事業につきましては、30件で概算21億7千万円の内示がありました。
 県営事業につきましては、42件で概算39億5千万円、国の直轄事業は、9件で概算43億2千万円となっております。
 なお、詳細につきましては、資料のとおりでありますが、補助事業の採択状況により、事業費が変更となる場合もありますので、ご了承願います。
 
 以上、2点について、ご報告申し上げました。
 議会並びに議員の皆様からの特段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、招集のごあいさつとさせていただきます。