津波警報が変わりました

平成25年3月7日12時から、新しい津波警報がスタートしました。



 気象庁は、新しい津波警報を巨大地震が発生したときに予想される津波の高さを「巨大」「高い」という分かりやすい表現で発表します。

 また、数値で発表する場合の津波の高さの区分についても5段階に整理されました。



津波警報・注意報

 津波による災害の発生が予想される場合には、地震発生後、約3分で大津波警報、津波警報または津波注意報が発表されます。

 その後、「予想される津波の高さ」、「津波の到達予想時刻」等の情報が発表されます。



 発表された津波警報は、防災行政無線・CATV告知放送によりお伝えします。

 沿岸部や川沿いにいるときに津波警報が発表された場合は、たとえ予想が低くても安心せず、必ずその場から離れて安全な場所に避難してください。





津波警報の改善のポイント



巨大地震による津波の規模の過小評価を防止
 津波警報の第一報では、津波の高さは地震の規模や位置を基に推定されます。しかし、マグニチュード8を超えるような巨大地震の場合は、正確な地震の規模をすぐには把握できません。そこで、地震波の長周期成分の大きさや震度分布の拡がりなどから、巨大な地震の可能性を評価・判定する手法が新たに用意されました。

 地震の発生直後、即時に決定した地震の規模が過小であると判定された場合には、その海域における最大級の津波が想定され、 大津波警報や津波警報が発表されます。これにより、津波の高さを小さく予想することを防ぎます。



「巨大」という言葉を使った大津波警報で、非常事態を伝達
 マグニチュード8を超える巨大地震の場合には、正しい地震の規模をすぐには把握できないため、その海域における最大級の津波を想定して、大津波警報や津波警報が発表されます。

 このとき、最初の津波警報では、予想される津波の高さは「巨大」「高い」という言葉で発表され、非常事態であることが伝えられます。



予想される津波の高さを5段階で発表
 これまで8段階で発表していた予想される津波の高さについて、被害との関係や、予想される高さが大きいほど誤差が大きくなることなどを踏まえ、「5段階」に集約されます。

 正確な地震の規模が分かった場合には、予想される津波の高さを、1m、3m、5m、10m、10m超の5段階で発表されます。



※予想される津波の高さ


高さの区分

発表される値


10m以上

10m超

大津波警報

5m~10m

10m

 

3m~5m

5m

津波警報

1m~3m

3m

津波注意報

20cm~1m

1m





















外部リンク

 気象庁ホームページ