うつ病について知ろう

更新日:2023年6月7日
うつ病について

 うつ病は気分障害の一つで、誰もがかかりうる病気です。

 精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働くなることで、一日中気分が落ち込む、何をしても楽しめないといった状態に加え、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの症状が現れ、日常生活に大きな支障をきたします。

 背景となるストレスには、つらい体験や悲しい出来事だけでなく、結婚や進学、就職、引っ越しなどのうれしい出来事が原因になる場合があります。

 うつ病かなと思ったら、早めに専門医に相談するとともに、しっかりと休養を取ることが大切です。

 

うつ病のサイン・症状

 うつ病では、精神症状(感情や意欲、思考にかかわる症状)と身体症状により、日常生活に大きな支障が生じます。重症になると、死んでしまいたいと思う気持ちが現れることもあります。

 

【こころに現れるうつ病のサイン(精神症状)】

 ・一日中気分が落ち込んでいる

 ・興味や関心がわかなくなる

 ・不安や焦燥感が強くなる

 ・何をしても楽しめない

 ・気力がわかない、何をするのも億劫

 ・考えがまとまらない、決断ができない

 ・物事のとらえ方が否定的になる

 

【体に現れるうつ病のサイン(身体症状)】

 ・食欲や性欲がわかない

 ・眠れない(寝つきが悪い、眠りが浅いなど)、過度に寝てしまう

 ・なんとなく体がだるい、ちょっとしたことですぐに疲れる

 ・頭痛や肩こり

 ・動悸、めまい

 ・胃の不快感、便秘や下痢

 ・口が渇く

 

 うつ病では、周りの人が気づくサインもあります。大切な家族や身近な人の様子がいつもと違うと感じたら、本人はうつ病でつらい思いを抱えている可能性があります。

 

【周囲の人にもわかるうつ病のサイン】

 ・表情が暗い

 ・自分を責めてばかりいる

 ・声をかけても反応が遅い

 ・落ち着かない

 ・飲酒量が増える

 

うつ病かなと思ったら

 まずは、ゆっくり休むことが大切です。精神的ストレスや身体的ストレスとなることから離れて過ごすことは、その後の再発予防にも効果的であるといわれています。

 併せて、精神科や心療内科など専門の医療機関を受診しましょう。その他にも、かかりつけの医師や、こころの健康に関する電話相談や相談会を利用して相談することができます。

 

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