昨年6月から「大火復興地域おこし協力隊」として市内で活躍する荒川さん。
新天地として糸魚川を選んだ心境から、自身の夢に向かって活動する想いを伺いました。
新天地に馳せる想い
茨城県取手市出身の荒川さんが遠く離れた糸魚川市を知ったのは、駅北大火のおよそ半年前のことでした。「地方で起業したい」との想いから参加した新潟県のビジネスプランコンテストで糸魚川市の職員と出会い、自分の望む環境が揃っていた糸魚川に興味を持つようになったと言います。しかし、「一度、観光がてら糸魚川に行きますね」と市の職員と電話で話を進めていた矢先、駅北大火が発生。第二の人生を歩もうとしているまちがテレビの奥で燃えている様子をみて、荒川さんは「とても驚いたけれど、自分でも糸魚川の力になれればという気持ちが芽生えた」と、凛とした表情で話してくれました。被災後、市では駅北のにぎわいづくりをミッションとした「大火復興地域おこし協力隊」を募集していたこともあり、新天地での第一の挑戦として、2019年6月に着任しました。
「にぎわい」に向き合う
着任以前は都内で、保育園やWeb制作会社に勤めていた荒川さん。にぎわいをテーマに、自身の経験を活かそうと子育て支援を軸に活動していくことを決めました。
まずは情報を集める場が必要と考え、賛同してくれる子育て世代のママと一緒に、大人も子どもも交流できる無料の広場「アソビバ」を企画。駅北地域からは少し離れますが、子どもたちが安全にのびのびと遊ぶことができるという条件から、平屋で広いスペースがある下早川地区公民館を会場にしています。これまで4回の「アソビバ」を通して、「こういう場所が欲しかった」と、運営に協力してくれるパパやママたちも増えました。アンケートや反省会、雑談などの中から得た子育て世代からの意見は全て荒川さんが活動していくうえで財産となるでしょう。4月には駅北広場「キターレ」が完成するので、自ら掴んだ生の声を武器に、施設をうまく活用しながら駅北地域ににぎわいを届けられるよう、準備に励む荒川さんです。
挑戦は続く
地域おこし協力隊としての任期は最長で3年。その間、誰かに指示されるのを待っているだけでは、やらなければならないこと・やりたいことを見つけられずに時間だけが過ぎていってしまいます。2020年の新たな試みとして、もうひとつの得意分野であるWeb制作の知識を活かしたプログラミング体験教室を1月に開催しました。定期的な開催も視野に入れて活動を続けています。
「4月からは自動車学校に通って、免許も取りたいです!糸魚川をもっと知っていきたいです」と笑顔をみせる、多才な彼女に今後も目が離せません。
アソビバ
藤のさとセンター(下早川地区公民館)にて定期的に開催。QRコードかIDよりLINEのお友達登録をしていただくと、チラシの情報が届きます!
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