トワイライトエクスプレス再現車両公開

更新日:2020年8月13日

豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」(1989年7月~2015年3月)

 日本の豪華寝台特急の先駆けとして約四半世紀にわたり、大阪-札幌間を結んだトワイライトエクスプレスは、定期運行終了までに約116万人が乗車しました。

 きっぷは、発売されてもすぐに完売してしまうほど人気で、”走るホテル”と称されたとおり、鉄道ファンのみならず、多く人を魅了しました。

 大阪-札幌間の約1,500kmを約22時間かけて運行し、大阪発札幌行の列車が糸魚川市内を走行する時間は、ちょうど夕日の沈む日本海を一望でき、まさにそれは「トワイライト」が意味する”たそがれ”のひと時をあじわうことができました。

 新潟県内には、直江津駅・長岡駅・新潟駅の3駅に停車しました。

 車両は客車9両、電源車1両、機関車1両の合計11両で編成されており、客車のなかでも「A寝台(スイート)」は最も予約がとれないことで知られていました。

 2015年に惜しまれつつも引退しましたが、その伝統と誇りは「TWILIGHT EXPRESS瑞風」に引き継がれています。

 往年の「トワイライトエクスプレス」再現車両の製作

 市では、2015年3月の北陸新幹線(長野-金沢間)開業後のさらなる糸魚川駅の活性化や2016年12月に発生した駅北大火からの復興に向けた駅周辺のにぎわいの創出を図るため、JR西日本から譲り受けた実際の客車備品の一部を活用し、「A寝台(スイート)」と「食堂車」の一部を再現した車両を製作しました。

 車両内に設置されている備品の一部は、実際の車両で使用されていた客車備品を、車両は糸魚川産の杉を使用して製作しました。

 多くの人から愛された往年のトワイライトエクスプレスは、当市の職人技術と英知が集結された珠玉の一品として生まれ変わり、皆さまと新たな時を刻んでいきます。

公開記念式典 2020年8月9日(日曜日)

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【除幕】

【式辞 糸魚川市長 米田 徹】

展示の様子 ※常設展示となります
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【車両】 【車両】 
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 【A寝台(スイート)】  【食堂車「ダイナープレヤデス」】

場所

新幹線糸魚川駅高架下施設  糸魚川ジオステーションジオパル「キハ52待合室」

 住  所:新潟県糸魚川市大町一丁目7番47号 

 電話番号:025-555-7344

見学可能時間

糸魚川ジオステーションジオパルの開館日は、自由に見学できます。

ただし、車両内を見学できる時間は、午前10時~午後3時です。

●関連情報

特別出展 「天空ノ鉄道物語」(東京都港区六本木)

 糸魚川市での再現車両公開に先立ち六本木ヒルズヒルズ森タワー内で開催された「特別展 天空ノ鉄道物語」(2019年12月3日~2020年3月22日)に出展しました。

 特別展は、「えちごトキめきリゾート雪月花」を手掛けた川西康之氏の監修のもと六本木ヒルズ森タワー52階の全フロアを舞台に日本各地の鉄道会社が一堂に会し、かつてない規模で開催された大型鉄道イベントとなりました。

 全国の鉄道系博物館でも通常は観ることができない蔵出しの展示品とともに当市製作の再現車両が名を連ねました。

 延べ10万人以上が来場し、姿そのままに再現車両された往年のトワイライトエクスプレスは、鉄道ファンのみならず、子どもから大人まで多くの人の目と心を惹きつけました。

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 【公式パンフレット】  【展示の様子】