更新日:2021年9月2日
R3年8月26日
お盆の大雨が過ぎて少し涼しくなり、アブやウルルも少なくなってきました。
過ごしやすくなる晩夏におすすめのスポットを紹介します。
おすすめスポットその1 小滝地区のブナ林に、ツリーハウスが出現しました!
ブナの木で支えられた小屋はかなりの高さがあります。
小滝生産森林組合さんが作り、現在利用者を募集中です。水も電気もない静かな森で一泊してみたい方はこちらまで。
小滝生産森林組合HP
おすすめスポットその2 木地屋の里「白馬登山黎明期と木地屋集落」特別展
【9月1日追記】コロナ拡大のため9月3日から16日まで休館、その後状況により開催有無を判断します。市内各施設の営業状況は こちらで確認してください。
糸魚川市平岩地区から蓮華温泉へ向かって県道を登っていくと最奥の木地屋集落に「木地屋の里」があります。
9月26日土曜日までの土、日、祝日の9時30分から午後3時30分で、無料の特別展を開催中です。
白馬登山が大衆化しはじめた大正から昭和にかけて、全国各地から訪れる登山者のために木地屋集落のヤジロ家が無料休憩所を設置しました。当時置かれた登山者名簿や「蓮華登山案内」という当時の西頸城郡役所が発行した登山ガイドブックなど、往時の登山ブームが垣間見える貴重な資料が展示され、コピーを手に取って読むことができます。
「登山芳名録」を見ると市内の方もたくさん登っていました。無料ですので興味のある方はぜひご覧ください。
木地屋の里の特別展を楽しんだ後は、せっかくなので木地屋の奥にある白池森林公園や雲上の秘湯「蓮華温泉」まであがってみませんか。
一足早い初秋の風に吹かれて白池森林公園遊歩道をのんびり散策するのもおすすめです。
R3年7月14日
梅雨明けが発表されました。
このところ夏は暑すぎて、豪雨や災害や終わらない草刈りなどにうんざりしますが、季節を楽しめる心の余裕を持ちたいものです。
最近行ってきたお気に入りの巨大杉と池を紹介します。
明星山の西側に、ひよどり池という小さな池があります。地元の方が毎年整備をしており、静かにのんびり過ごしたくなる池です。
池のほとりの木にモリアオガエルの卵がたくさん付いていて、下の枝には産卵を控えたメスがじっとぶら下がっていました。
おなかが丸々として重たそうです。がんばれ!
池の近くの稜線には、霊性を感じる巨大杉がたくさんあります。樹齢は三桁はありそうです。
巨木が稜線上に次々と並び、神々しい雰囲気がただよいます。
この杉は根元の表皮が変形し、瘤(こぶ)状になっています。
冬に行くとこんな感じです。クマもいるので気を付けましょう。
R3年6月21日
県内が梅雨入りしました。6月は市内でこんな花が見られます。雨の合間に探してみませんか。
市の花 ササユリがあちらこちらで満開になっています。開花期間が短いので早めに探してみてください。
道端ではホタルブクロが鈴なりに咲いています。赤白の共演です。
タムシバの白い大きな花は森の中で目を引きます。まだ山で見られます。
ツバメオモトは可憐です。登山道近くに咲いていました。
稜線を歩いていると、もっと小さい花ミツバオウレンがたくさん顔を出していました。
R3年6月11日
いといがわの森にはたくさんの動物が住んでいます。
動物たちの気配を感じながら、森を歩いてみましょう。
最近市内の森にもシカ(ニホンジカ)が増えているようで、皮はぎ被害が増えています。冬から春にかけ広葉樹の皮を好んで食べます。
林道で若いキツネに会いました。車の前に歩いてきて、何か言いたそうにウロウロしてから帰っていきました。
お食事中の方には失礼いたします!
春になると、クマが目覚めて歩き回り登山道にフンをします。こんな新しそうなモノを見かけたらご注意を。鈴など音を鳴
らして歩きましょう。
6月初旬、山奥の稜線で300mほど先にクマを見ました。去ったあとに行くと足跡が…。前足と後ろ足で形が違います。
アマンボ、アマドコロなどと呼ばれる山菜があります。よく見ると写真左側のアマンボの先がなくなっています。カモシカが若芽の先だけ食べるそうです。周囲のアマンボがたくさんつまみ食いされていました。カモシカはふきのとうの若芽も食べます。美味しいものをよく知っているんですね。
R3年2月15日
今年の冬は、コロナに里のドカ雪に大変でしたね。でも春は着実に近づいてきています。
久しぶりの陽気に誘われて、シャルマン火打スキー場から放山の森をスノーシューで散策してきました。
受付で入山届を出してリフトで終点まで行きます。かんじきやスノーシューの場合は、コースを傷めないように帰りもリフトに乗ります。
山頂ハウスのパトロール隊に入山を報告してから森へ入ります。早速うさぎの足あと発見!頑張って越冬していますね。
枝にウスタビガの繭の抜け殻が付いていました。触ると硬く、蚕の繭のようでした。
雪国育ちの方ならわかりますね。通称「雪虫」と呼ばれていますが、正式名はセッケイカワゲラというようです。氷点下でも活動できる「雪虫」は俳句で春の季語だそうです。数ミリの大きさですが、暖かくなるとたくさん出てきて、歩いていると踏みそうになります。
おいしそうな雪のロールケーキを発見!
雪のロールケーキの作り方・・・適度な湿り気のある雪の斜面を歩いて行くとコロコロ転がってできあがります。
まだ鳥の声も聞こえず静かでしたが、人間の足跡はたくさんありました。
放山山頂から焼山、火打山方面の景色です。まだ真っ白です。
R2年10月29日
今年の紅葉はもう楽しみましたか。10月中旬に撮影した市内の森の様子をお知らせします。
今年はブナなどの木の実が不作のため里にクマが出没し騒ぎになっていますが、ご覧のようにミズナラは枯れかけたまま黄葉している状態です。9月の高温の影響でしょうか、ドングリの実も見当たりませんでした。
食べられるキノコではなさそうですが、おいしそうです。近年各種キノコの発生時期が混在化しているようです。
今週で見ごろは終わりのようです。大所地区にある白池のブナ林の周回散策路はオレンジや赤い葉に囲まれていました。
白池(大所地区)では数羽の渡り鳥がエサを探して潜水を繰り返していました。向こうの山には雪が。冬はすぐそこです。
先週の栂海新道の様子です。紅葉前線が栂海山荘の赤い屋根を取り囲んであっという間に降りていきます。
陽だまりにまだ咲いていた道脇のリンドウも黄葉していました。ここもじきにみぞれに埋まることでしょう。
R2年10月7日
市内の稲刈りもほぼ終わったようですね。今年の紅葉はどうでしょうか。
先週、フォッサマグナミュージアムの職員が焼山に取材に行ったときの写真をご紹介します。
笹倉温泉から奥へ登山道をのぼると、稲刈り真っ最中の上早川の谷がよく見渡せます。
前山溶岩台地まで上がりドローンで撮影すると、焼山が活火山だということがよくわかりますね。
山頂付近の蒸気口のアップ、モクモク噴出しています。
噴火で空いた穴に水がたまり、池になっています。
登山道の様子です。最初は比較的平坦な溶岩台地の森を延々と歩きます。葉が色づいていますね。
途中には、火山活動の観測のため気象庁が設置した機器があります。雪の重さで歪んでいます。
西へ大きく回り込んでから山頂へ上がる登山道は、岩だらけの深いU字谷を3つも越えていくのでヘルメットが必須です。
自然の岩屋に扉とトタン板をつけた「泊岩」(とまりいわ)です。緊急時の避難場所にもなります。標高2000m以上です。
もう少し登ると森林限界を超え、景色が開けて風が強くなります。西には、焼山から裏金山、金山へと続く稜線の登山道がよく見えます。地元の焼山愛好会の方から草刈りなどの整備をしていただき、とても歩きやすい道になりました。
歩き続けて数時間、山頂直下の岩場の手前です。この後、手足を総動員しての岩場登りとなります。あともう少し!
山頂付近は赤い土や黄色の噴出物など、珍しい景色が楽しめます。地面を触ると温かいところもあります。
山頂から数分歩くと、蒸気口をのぞくことができます。硫黄成分の混じった黄色い噴出物が見えます。音と臭いもすごいです。有毒かもしれないので、近づく場合は風向きに気を付けましょう。
山頂付近でライチョウのつがいに会ったそうです!シルエット、わかりますか?
ライチョウはどこにいるでしょうかクイズ! 見事に岩に紛れています。
正解:上の写真のアップです。足環を付けたメスが中央にいます。
焼山・火打山周辺は日本のライチョウの生息北限地です。温暖化の影響や他の動物に捕食されるなどの理由で、ライチョウは近年絶滅の危機にあります。出会ったらそっと見守りましょう。
R2年9月11日
9月になっても蒸し暑い日が続きますね。夏の疲れを解消しに市内の涼しいスポットに出かけませんか。
小滝川でせせらぎを聞きながら、ぼーっとするのもおすすめです。
岩肌がコケで覆われた滝にシトシト打たれるのも涼し気です。
大所地区、白池で初秋の風に吹かれながら散策し、雲上の秘湯「蓮華温泉」で入浴、もいいですね。
R2年8月4日
長い梅雨が明けましたが、蒸し暑い夏でも清々しい気分になれる栂海新道の森をご紹介します。
富山県境の白鳥山から2~3時間かけて山をいくつか越えていくと、「オウレンの森」という美しいブナ林があります。
ブナは保水力があるため、林内は夏でもひんやりとしています。霧雨のオウレンの森は涼しい風が吹き抜け、神秘的な雰囲気に包まれていました。
下の写真が晴れた時のオウレンの森です。落ち葉でふかふかの道は歩きやすく快適です。
栂海山荘の雨樋に、モリアオガエルの卵がありました。写真右側にいるメスが産んだ卵でしょうか。
卵を見守っているモリアオガエルのメス。
高山植物の赤い実。アカモノでしょうか。
R2年7月9日
梅雨です。雨続きです。こんな季節は山間に咲くきれいな花に目が留まります。
グラデーションが美しいアジサイ
白いホタルブクロ(上)と赤紫のホタルブクロ(下)。
市内各地、海岸沿いや道端でも咲いていますが、地域によって花の色が異なります。
小滝地区では2色の花が並んで咲いていました。
R2年5月29日
今年はコロナのため市内各地の山開きが中止となっていますが、登山道整備は有志の力も借りて例年通り行われています。
写真は権現岳・鉾ケ岳登山道整備の様子です。岩場が多く危険なため、劣化したロープの交換や雪で流された倒木の撤去作業がかかせません。ここはホンシャクナゲの自然分布の北限として、新潟県自然環境保全地域に指定されています。
雪の残る山頂付近でようやくガスが晴れ、焼山と火打山を堪能できました。
稚児百合
ホンシャクナゲがまだ咲いていました
一瞬のガスの晴れ間、ごほうびの景色。
R2年5月15日
寒かった4月が過ぎ、何度目かの雨降りのあと一気に新緑が萌え出しました。
杉林の道路では、車が来たのにも気づかず一心不乱に食べ物を探すアナグマがいました。
森では鳥の歌合戦、道端ではヘビが日向ぼっこ、河原の花に蝶が集まるにぎやかな5月の里山です。
卯の花に止まるサカハチチョウの一種
花粉症の方は顔を近づけないでください。
R2年4月27日
外出したいけれど、みんなでがまんのGWがはじまりました。
里山では春の妖精カタクリが咲き、雪解け水の流れる杉林では水芭蕉が咲いています。
柳の芽のチビッ子達がポコポコと顔を出して「だいじょうぶだよ」と元気づけてくれました。
咲きだしたマンサクの花
R2年4月17日
市内の森林公園で最も豪雪地にある「白池森林公園」では、積雪がまだ2mほどあり、春はまだ先のようです。
これほど雪があると融雪にもある程度の日数がかかるため、開園までしばらくお待ちください。
(木地屋の里より先の蓮華温泉方面は除雪中のため通行止めです。)
R2年4月5日
春の陽気に誘われて根知地区の雨飾山麓しろ池の森(4月下旬開園)を散策しました。
しろ池はミョウバンの成分によって白みがかって見えることからその名がついたと言われていますが、
雪解けの時期は特に白みが増し、エメラルドブルーの水面になります。
根開けが進む戸倉山のブナ林はひっそりと芽吹きの準備をしていました。
湖畔で一休み
しろ池に映る雨飾山
オオヤシャブシ
芽吹きを待つブナ林
R2年3月31日
新型コロナウイルスの流行でお出かけ先や人付き合いに気を遣う日々が続きますね。
天気のいい日も多くなってきたので、近所の森や山に春を探しに行きませんか。
写真は今日の大和川森林公園周辺の様子です。克郎池(かつろういけ)周辺には小さなスミレの群生が咲き、ウグイスが鳴いていました。山桜もこれから咲いてくるでしょう。
春の里山に多いスミレ
キブシの花