糸魚川市は、北は日本海に面し、南は3,000メートル級の山々に囲まれ、眼前に迫る岩山や、清流姫川、そして美味しい海山の産物など、美しい景観と自然の恵み豊かなまちです。

 フォッサマグナやヒスイ、塩の道や火山など、優れた地質・自然遺産が数多くある当市は、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。ジオパークは観光や教育、文化、地域おこしなど、各分野での活用が期待できるツールであり、日本各地でジオパークを通じて地域振興に取り組む地域が増えています。

 このジオパークを核として、人口減少や、少子高齢化といった課題に取り組み、自立型社会へと転換するため、観光や教育で糸魚川を訪れる人を増やし、交流人口200万人を目指していきます。 目標達成に向けて、取組を力強く推進するためには、糸魚川市が一丸となって、同じ方向に進んでいくことが重要です。

 そのためには、市職員自らが進んで実践する意識改革が必要であり、市民の皆様からも自立心をもって、地域づくりに積極的に参加していただき、市民、各種団体、行政が一体となって活性化に取り組む体制を整備していきます。

 そして、ジオパークの地質、食材、教育といった素材や、糸魚川が生んだ文人・相馬御風、奴奈川姫の伝説、糸魚川が世界に誇る宝石ヒスイといった多種多様なコンテンツを、より一層活用して、持続可能な地域活性化につなげて参ります。

 目指す将来像「翠の交流都市 さわやか すこやか 輝きのまち」実現のため、各事業を着実に推進して参りますので、市政運営に、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

糸魚川市の紹介

sityou2020署名

新年のごあいさつ

更新日:2023年12月27日
 皆様には、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。


 昨年は新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことに伴い、以前の慣習に戻っていくものもあれば、一方で、デジタル化の進展やテレワーク、在宅勤務など、コロナ禍を契機として馴染んだものもあり、ウィズコロナへの変化を感じた1年でありました。

 さて、当市の昨年の出来事を振り返ると、地域産業の発展を支えている姫川港が、開港から50年を迎えました。
 地方港湾の中で唯一のリサイクルポートに指定され、現在は、循環資源を広域に流動させるための拠点となっております。
 8月4日の記念式典では、帆船「日本丸」や、「ひめかわみなとマルシェ」などに大勢の方が訪れ、姫川港への理解をより深める機会になったと思っております。
 今後も、地域産業の安定と発展を図るため、SDGsの達成に資する姫川港の整備促進に努めて参ります。

 また、昨年は、糸魚川が生んだ文人、相馬御風の生誕140年、童謡「春よ来い」発表から100年という節目の年でありました。
 これを記念し、企画展や講演会を開催したほか、市内小中学校では、御風にちなんだ献立が給食で提供されるなど、幅広い世代が御風に親しんだ1年であったと感じております。
 今後も、御風を通じて、ふるさとの歴史文化の学びを深め、糸魚川への愛着や誇りの醸成へつなげて参ります。

 地域医療については、昨年4月から市内における分娩の取扱いを休止しておりましたが、糸魚川総合病院及び県と連携・協力して医師確保に取り組んだことにより、新たに産科医1名が着任され、11月から分娩の取扱いを再開いたしました。
 医師及び看護師の不足に加え、本年4月から開始される医師の働き方改革への対応など、近年、地域医療を取り巻く環境は極めて厳しい状況が続いておりますが、引き続き、関係機関と連携しながら市民の安全で安心できる医療体制の確保に向けて取り組んで参ります。

 地域経済については、物価や燃料価格高騰の影響により依然として厳しい状況にありますが、市としましては、地域経済の下支えとキャッシュレス化の推進を目指し、デジタル地域通貨「翠ペイ」の運用を本年2月1日から開始します。翠ペイ誕生記念として、最大15%トクするキャンペーンも実施しますので、皆様におかれましても、是非ご利用いただき、地域内でのお買い物を通じて、地元消費促進にご協力をお願いいたします。
 
 本年は、北陸新幹線糸魚川駅開業から9年となりますが、3月には、新たに金沢駅から敦賀駅までの間が開業予定であり、その先の大阪、関西方面への更なる延伸が進められています。

 少子高齢化や人口減少、新型コロナウイルス感染症の影響など、様々な課題を抱えておりますが、北陸新幹線の延伸を一つの契機として、ジオパークやヒスイなどを最大限活かしながら、交流人口の拡大や地域経済の活性化につながるよう取り組んで参ります。

 結びに、本年が皆様にとりまして、健やかで幸多き年となりますよう、心よりご祈念を申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

                                  糸魚川市長 米田 徹