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謎の甲殻類「サイクラス」の化石発見!!
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平成21年8月に、小滝土倉沢の石灰岩から、広島大学の児子修司(にこ しゅうじ)博士によって発見され、フォッサマグナミュージアム学芸員と共同で研究された化石が、謎に満ちた甲殻類(エビ・カニを含む生物のグループ)に属するサイクラスという名の生物の化石であり、
東アジアで初めて発見されたサイクラスであること、
サイクラスの中では世界でも最古級のものであることがわかりました。

直径約4mm
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新種として サイクラス タザワイ(
Cyclus tazawai Niko,2011)と名付けられました。
本県の古生物研究の第一人者、新潟大学名誉教授の田澤純一先生にちなんでいます。
●この化石が生きていた時代は、同じ土倉沢石灰岩から見つかる他の化石から、石炭紀前期(3億3千万年前)と推測されます。
●サイクラスは、海に生息していたことはわかっていますが、現在生きている甲殻類の中の何に近い生物であるのかわかっていません。また、生態も「海底でカニのように生きていた」「サメなどの魚類にくっついて生きていた」の2説があり、謎の多い生物です。
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