更新日:2016年2月22日
 平成28年度は、糸魚川市がさらに輝き、持続可能なまちを目指す地方創生の取組を加速させて参ります。
 糸魚川市 まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、最重要課題である人口減少対策と、ユネスコ世界ジオパークと北陸新幹線を最大限に活かした交流人口の拡大を全市一体となって精力的に取り組まなければなりません。
 そして、限られた財源の有効活用を念頭に、効率的かつ効果的な事業の推進に努めるとともに、総合戦略の基本目標「勝ち行く」をキーワードに、30年先も持続可能なまちづくりに向けて、産業界や教育機関などとの連携を強化し、成果をあげていく取組として特に次の3項目を重点施策とします。

「地域資源と人財を活かすまちづくり」

 地元産品のブランド力構築や地元産品販路拡大といった取組で産官学連携による地域産業の育成を推進いたします。 また、暮らしや就労体験の応援プロジェクト、空き家改修費の補助、修学資金の返済支援、新幹線通学費助成により、UIターンを促進し、就職情報サイト登録による若者への求人情報発信により地域や企業などが求める人財確保に向けた取組を進めます。
 あわせて、北陸新幹線、そして、ユネスコの正式事業となった世界ジオパークを活かし、ジオパーク新潟国際フォーラム開催による自治体間連携を促進するとともに、二次交通やインバウンド受入態勢の充実や、大学連携などによる新たな旅行プラン作成により、交流人口の拡大に努めて参ります。

「支え合いによる安心・元気なまちづくり」

 集落支援員や地域おこし協力隊を増員配置して、高齢化集落や中山間地域への活性化支援に努めます。
 消防・防災面では、防災行政無線や消防車両の整備により防災基盤の充実を図り、自主防災組織の育成による地域防災力の向上に取り組んで参ります。
 健康福祉面では、いつまでも住み慣れた地域で元気に過ごせるよう、健康づくりや、健康診査の受診促進、高齢者の おでかけ支援、障害者の自立支援等に取り組むとともに、引き続き、医師 及び医療技術者の確保、医療設備の充実、365日救急体制の維持を図って参ります。
 また、公共施設等総合管理指針に基づき公共施設の適正配置を推進するとともに、長寿命化計画に基づいた、橋りょう、汚水処理施設といったインフラ施設等の維持改修に努めます。
 あわせて、次期ごみ処理施設整備に向けて、ごみ減量化に取り組むとともに、次期ごみ処理施設、次期一般廃棄物最終処分場の整備につきましては、ごみ処理全体の基本構想に基づき、取組を進めて参ります。

「未来を担う人を育む協働のまちづくり」

 教育大綱に基づき、より一層、民意を反映した教育行政を推進し、ふるさと糸魚川の新しい時代を切り開く、心豊かでたくましい人づくりを進めて参ります。
 あわせて、引き続き、子ども一貫教育方針に基づき日本一の子どもづくりを目指すとともに、ジオ学習を中心としたふるさと教育や、中学生による地元企業での就業体験等のキャリア教育により、Uターンにつながる郷土愛の醸成に取り組みます。
 また、市内高校の特色を活かした魅力ある高校づくりを支援し、転出抑制、転入促進に努め、若者の地元定着に向けて、取り組んで参ります。
 一方、就業体験を通じた婚活イベントの試みのほか、結婚を望む未婚男性にマナーやコミュニケーションについて助言する講座を開設するなど、若者の結婚への希望を叶える取組を推進するとともに、安心して産み育てられる環境の充実により、少子化の改善を図り、女性の社会進出を促すなど、女性の希望の実現に努めて参ります。
 そして、市民や企業、教育機関、金融機関など糸魚川市全体が、チーム糸魚川として、糸魚川市まち・ひと・しごと創生総合戦略を推進し、市の最重要課題である人口減少対策に取り組んで参ります。