平成24年度は、合併8年目となり、これまで取り組んできた施策の「スパートの年」とし、「子ども」、「産業」、「交流」、「地域振興」、「環境」に加え、「安全安心」をキーワードとして、本年度策定しました総合計画後期基本計画をベースに予算編成をいたしたところであります。

 新年度における重点施策としては、次の3点に取り組む考えであります。



1 安全安心、元気なまちづくり

 災害から市民の命を守ることを最優先とし、3.11東日本大震災を踏まえた地域防災計画の見直しや、糸魚川総合病院の救急外来棟の整備により、更なる救急医療の充実を図るとともに、地域医療対策や医師確保についても引き続き積極的に取り組みます。

 少子高齢化が進んでいる当市では、今後も、医療費や介護にかかる費用の増加が懸念されますことから、市民が、元気で過ごせる環境整備が必要であり、本年度完成した健康づくりセンターを核とした、健康づくり事業を更に進めて参ります。

 また、子どもたちが安心して学べるよう、そして災害時の避難所としての安全性の確保を図るため、学校をはじめとした公共施設の耐震化を進めて参ります。

 廃棄物処理についても、廃棄物全体のあり方について検討を進めるとともに、最終処分場の適正化に向けた取組を進めて参ります。





2 心豊かな人を育むまちづくり

 日本一の子どもづくりを目指し、子ども一貫教育方針に沿って、子どもの健康や子育て支援のための施策の拡充など、子育て環境の充実を図って参ります。

 また、新公民館体制への円滑な移行に向けた取組を進めるとともに、地域づくりビジョンで定めた、それぞれの地区の将来像に向かって具体的な取組を定める、地域づくりプランの策定を推進し、住民主導の市民活動、元気な地域・集落づくりに一緒になって、行政も積極的に支援して参ります。





3 新幹線開業に向けたまちづくり

 27年春の新幹線開業は、ジオパークを核とした、交流人口拡大に向け、「糸魚川」を国内外に売り出す、最大のチャンスであります。

 糸魚川駅自由通路や駅周辺などのハード整備、ジオパーク戦略プランなどの交流人口拡大の施策を充実し、併せて農商工の連携を進め、地場産業の支援、地元企業の成長支援、企業誘致を推進し、若者定住につなげて参ります。