平成25年6月14日から子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨を一時見合わせていましたが、ワクチンの安全性や有効性等に関して国の審議会において議論された結果、ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことから積極的な勧奨が再開されることとなりました。この間に接種機会を逃した方に対して、定期接種の対象年齢を超えて行う「キャッチアップ接種」を実施します。
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子宮頸がんは、20~30歳代の若い女性に増えているがんです。子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与していることがわかり、予防接種と20歳からの子宮頸がん検診を併用することで、子宮頸がんを予防できるようになりました。
子宮頸がん予防のために、予防接種を受けておきましょう。
●ワクチンの有効性は概ね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種までは、ある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。
●ワクチンには、現在「サーバリックス(2価ワクチン)」、「ガーダシル(4価ワクチン)」、「シルガード9(9価ワクチン)」の3種類があり、子宮頸がん予防については、いずれも同様の効果があります。
●ワクチンは常に医療機関にあるわけではありませんので、必ず予約が必要です。
対象者
●平成9年4月2日から平成19年4月1日の間に生まれた女性で、過去に子宮頸がん予防ワクチンを合計3回受けていない方
接種回数
●3回の接種が必要です。3回接種しないと十分な予防効果が得られません。
▼サーバリックス(2価ワクチン)
過去の接種回数 |
接種間隔 |
1回も接種したことがない方 |
1回目 → 1か月後に2回目 → 1回目から6か月後に3回目 |
1回接種したことがある方 |
1回目から1か月以上あけて2回目 → 1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上あけて3回目 |
2回接種したことがある方 |
1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上あけて3回目 |
▼ガーダシル(4価ワクチン)
過去の接種回数 |
接種間隔 |
1回も接種したことがない方 |
1回目 → 2か月後に2回目 → 1回目から6か月後に3回目 |
1回接種したことがある方 |
1回目から1か月以上あけて2回目 → 2回目の接種から3か月以上あけて3回目 |
2回接種したことがある方 |
2回目の接種から3か月半以上あけて3回目 |
※1回目から3回目まで同じワクチンを接種します(異なるワクチンを接種することについての安全性・有効性のデータはありません)。過去に接種したヒトパピローマウイルスワクチンの種類が不明である場合、接種する医療機関の医師と十分に相談したうえで、接種するワクチンの種類を選択してください。
▼シルガード9(9価ワクチン)
令和5年4月1日より9価ワクチンが追加されました。
≪接種間隔≫
3回の接種が必要です。
2回目…1回目から2か月後、3回目…1回目から6か月後
≪交互接種について≫
1回目から3回目まで同じワクチンを接種します(異なるワクチンを接種する事についての安全性・有効性のデータはありません)。交互接種を希望される方は、委託医療機関へ予約する際によくご相談ください。
接種期間
●令和7年3月31日まで
接種費用
●無料
※接種費用(1回約16,000円程度)は市が負担しますので、医療機関窓口での支払いはありません。
接種場所
●糸魚川市が委託した医療機関で実施できます。
●市外の医療機関で接種する場合は、事前の確認や手続きが必要になります。
~新潟県内の医療機関~
・接種を希望する医療機関に「住所は糸魚川市にあるが無料で接種できるか」ということを確認してください。
・接種ができる場合は、病院の指示のもと接種してください。
~新潟県外の医療機関~
・事前にこども課にご相談ください。
・「予防接種実施依頼書」の発行にあたり、事前に「予防接種依頼書交付申請書」の提出が必要になります。
予防接種依頼書交付申請書(PDF:92KB)
・糸魚川市長から接種先の自治体の長または医療機関の長宛てに「予防接種実施依頼書」を発行します。
・自己負担での接種となりますが、その後申請により接種費用を払い戻しします。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)に関する相談先
◎接種後に、健康に異常があるとき
⇒・接種を行った医師、かかりつけ医
・子宮頸がん予防ワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関
※協力医療機関の受診については、接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。
◎子宮頸がん予防ワクチンを含む予防接種、性感染症、その他感染症全般に関する相談
⇒厚生労働省HPVワクチン相談窓口 ☎050-3818-2242
受付時間 月曜日から金曜日 午前9時から午後5時まで(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
※この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)(厚生労働省)<外部リンク>
◎HPVワクチンの接種後に症状が生じた方に対する相談
⇒新潟県の相談窓口
受付日時:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時15分
相談先:
・医療、救済などに関すること 福祉保健部感染症対策・薬務課 ☎025-280-5200
・学校生活に関すること 教育庁保健体育課 ☎025-280-5622
子宮頸がん予防ワクチン接種(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種)について
◎健康被害救済に関する窓口
⇒糸魚川市教育委員会事務局 こども課こども支援室 親子健康係 ☎025-552-1511(代)
予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療(入院等)が必要になったり、生活に支
障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、申請することにより補償を受けられる場合が
ありますので、こども課へご連絡ください。
関連情報
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種(子宮頸がん予防)