更新日:2022年9月6日

令和3年5月27日(木曜日)に実施した全国学力・学習状況調査の糸魚川市における結果概要をお伝えします。

 

1 教科に関する調査 全国との平均正答率の比較

令和3年度小学校6年正答率

 

全 国

糸魚川市

比較

国 語

65

62

-3

算 数

70

67

-3

 

令和3年度中学校3年正答率

 

全 国

糸魚川市

比較

国 語

65

66

+1

数 学

57

57

英 語

※令和3年度は中学校英語の調査は実施されておりません。

※平均正答率は、小数点第1位で四捨五入し整数値で公表

小学校の全国学力・学習状況調査の問題は、今年度から新学習指導要領に基づいた内容となりました。中学校は、来年度調査から新学習指導要領に基づいた内容に変更されます。) 

教科別の正答率では、中学校の国語が全国平均をやや上回り、中学校の数学が全国平均とほぼ同じ、小学校の国語と算数が全国平均を下回る結果でした。

特に国語の中学校領域「国語への関心・意欲・態度」(全国比+7.9ポイント)と「話す・聞く能力」(全国比+2.8ポイント)がよい結果でした。

小学校では、国語、算数ともに思考・判断・表現の観点で課題が見られました。中学校では、全国比で上回るか、同程度であるなど全体的に改善傾向にあります。

※本調査により測定できる学力は、特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面であることをご承知おきください。

 

2 生活習慣や学習環境等に関する調査

【成果(一部抜粋)】

・「今住んでいる地域の行事に参加している」子ども(全国比:小学校+28.2ポイント、中学校+26.9ポイント)と「地域や社会をよくするために何をすべきか考えた」子ども(全国比:小学校+17.6ポイント、中学校+18.7ポイント)が高い割合で数年間維持されています。

「自分にはよいところがある」と回答している子どもが特に中学校で年々自己有用感が高まっています。(全国比:小学校+6.4ポイント、中学校+11.5ポイント)

・「学級生活をよくするために学級活動で話し合い、互いの意見のよさを生かして解決方法を決めている」子どもの割合が高いです。(全国比:小学校+18.2ポイント、中学校+16.2ポイント)この他にも各教科での話し合いや発表活動での意識の高さがうかがえます。

 

【課題(一部抜粋)】

・「家庭等で平日1日当たりの学習時間1時間以上する」子どもの割合(全国比:小学校+5.5ポイント、中学校-13.7ポイント)が中学校で数年間継続して全国平均を下回っています。

 

3 今後取り組むこと

【学校で】

○授業改善への一層の取組

「主体的、対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の視点として、子どもが主体的に取り組む課題になっているか、まとめと振り返りの時間を確保しているかなどを確認し、授業改善に努めます。

・タブレット端末や大型モニター等を活用し、学習意欲を高めるだけでなく、子ども同士の意見交流の機会を設定したり、タブレット端末に子どもの学びの足跡を蓄積し、自己の変容を確認し、自身の成長に気付く機会を設定したりします。

○家庭学習定着の取組

・中学校区ごとに、家庭学習強調週間を設定する等、子どもが家庭学習を「計画・実践・振り返り・改善」できるようにする取り組みを行います。

【教育委員会で】

・各校の取組に生かせるよう分析結果や改善方法を情報提供します。

・子ども自身が家庭で過ごす時間の使い方について考えられるように、小学生、中学生、保護者の立場でメディアの使い方について学習する機会を継続し発展させます。

・学校と家庭、地域が協力して、子どもが家庭学習の時間を確保できる環境を整えます。

 

4 ご家庭・地域の皆様へ

 郷土愛を育むために、これまでと同様に地域行事や防災訓練へ子どもの参加を促したり、園や学校の地域学習へ協力したりするなど、積極的に子どもと関わりましょう。

 睡眠時間、家庭学習時間の確保のため、小学校段階から、デジタルメディアとの関わりについて家庭内ルールをお子さんと一緒に作り、守らせましょう。また、中学生以上のお子さんがいるご家庭では、SNSの使い方についてルールを設けましょう。