更新日:2022年9月6日

平成31年4月18日(木曜日)に実施した全国学力・学習状況調査の糸魚川市における結果概要をお伝えします。

1 教科に関する調査 全国との平均正答率の比較

令和元年度小学校6年正答率

 

全 国

糸魚川市

比較

国 語

64

69

+5

算 数

67

65

-2

令和元年度中学校3年正答率

 

全 国

糸魚川市

比較

国 語

73

75

+2

数 学

60

56

-4

英 語

56

54

-2

※平均正答率は、小数点第1位で四捨五入し整数値で公表

(R1年度より国語と算数・数学のA(知識)・B(活用)の区分けがなくなり、全て活用を問う問題となりました。)

小学校及び中学校において国語が全国平均を上回り、算数・数学と英語が全国平均を下回る結果になりました。特に国語の小学校領域「話すこと・聞くこと」(全国比+7.6ポイント)と中学校領域「書くこと」がよい結果となりました。(全国比+4.8ポイント)

中学校数学は、全国の平均正答率を下回っていますが、昨年度の数学B(活用)の全国比と比較すると、昨年度全国比-6ポイントだったものが、今年度全国比-4ポイントとなっており、改善傾向にあります。

※本調査により測定できる学力は、特定の一部分であり、学校における教育活動の一側面であることをご承知おきください。

 

2 生活習慣や学習環境等に関する調査

【成果(一部抜粋)】

・「今住んでいる地域の行事に参加している」子ども(全国比:小学校+22.3ポイント、中学校+18.3ポイント)と「地域や社会をよくするために何をすべきか考えた」子ども(全国比:小学校+11.7ポイント、中学校+12.2ポイント)が高い割合で数年間維持されています。

・「話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができている」子どもの割合が高いです。(全国比:小学校+11.1ポイント、中学校+11.9ポイント)この他、話し合いや発表活動での意識の高さがうかがえました。

小中学校の国語、算数・数学、英語に対して「授業の内容はよく分かる」と回答している子どもの割合が全て全国比を上回っています。(全国比:小学校国+6.5ポイント、小学校算+5.6ポイント、中学校国+4.9ポイント、中学校数+11.5ポイント、中学校英+6.5ポイント)

 

【課題(一部抜粋)】

・「家庭等で1日当たりの学習時間1時間以上する」子どもの割合(全国比:中学校-29.4ポイント)が中学校で数年間継続して全国平均を大きく下回っています。


3 今後取り組むこと

【学校で】

○授業改善への一層の取組

・教師自身が「授業改善チェックリスト」から、まとめと振り返りの時間に重点をおいた授業を目指します。

・指導の重点化を図り、内容の定着と子ども一人ひとりに対応した学習の時間を生み出すように努めます。

○家庭学習定着の取組

・中学校区ごとに、家庭学習強調旬間などを設置して取り組みます。

・学年の実態に合わせて「自分で計画を立てて取り組む」観点で指導します。

【教育委員会で】

・「基礎的な学習の繰り返しによって、学力の定着と集中力を高める」取組を、全小学校で継続して実施していきます。

・ICT環境(機器、通信インフラ、支援員等)の整備を進め、授業での活用を支えます。


4 ご家庭・地域の皆様へ

 郷土愛を育むために、これまでと同様に地域行事や防災訓練へ子どもの参加を促したり、園や学校の地域学習へ協力したりするなど、積極的に子どもと関わりましょう。

 睡眠時間、家庭学習時間の確保のため、小学校段階から、デジタルメディアとの関わりについて家庭内ルールをお子さんと一緒に作り、守らせましょう。また、中学生以上のお子さんがいるご家庭では、SNSの使い方についてルールを設けましょう。