「糸魚川市地域公共交通網形成計画」を改訂しました。

人々が自立した生活を営む上で“移動”は欠かせないものですが、人口減少や少子高齢化、マイカーの利用を前提とした生活スタイルの普及などにより公共交通利用者は減少傾向にあり、公共交通を取り巻く状況は厳しさを増しています。

市の財政状況も厳しさを増す中、公共交通関連の公費負担が増大する状況から、公共交通網のあり方について抜本的な見直しが喫緊の課題となっています。

一方で、医療・福祉・商業などの都市機能を有するエリアと、郊外や中山間地などの居住エリアを公共交通でつなぐことにより、まちづくりと連携した快適な市民生活を維持する必要があります。

また、当市においては北陸新幹線糸魚川駅の開業や糸魚川ユネスコ世界ジオパークを生かした交流人口の拡大を図るうえでも、公共交通の果たす役割は今後ますます重要になっています。

さらに、新たにえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインでの新駅設置も計画されており、鉄道を主軸とした公共交通網の再構築が必要となっています。

これらの公共交通を取り巻く環境の変化を踏まえ、市民、交通事業者、市が協働して、地域の実情に即した持続可能な地域公共交通を実現することを目的とし、「糸魚川市地域公共交通網形成計画」を平成28年度に策定しました。

また、新型コロナウイルスによる社会環境の変化や事業効果の検証のための定着期間確保の必要性などから、本計画の計画期間延長とともに一部内容の修正を令和3年度に行いました。


<名称>
 糸魚川市地域公共交通網形成計画


<計画の経過>
 平成29年3月 策定

 令和4年3月 改訂 (計画期間の延長、一部内容修正)


<計画期間>
 平成29年度から令和6年度までの8年間

<基本方針>

  • 総合計画に掲げる目標とすべき都市像「翠の交流都市 さわやか すこやか輝きのまち」の実現を目指し、公共交通が交流人口の拡大や地域活性化を支え、促進する役割を担います。
  • 人口減少や少子高齢化、マイカー依存が進む中、自動車を運転しない子どもや高齢者等にとって公共交通は欠かせないものであり、市民生活を支える地域公共交通を将来にわたって確保維持していくために、利便性・効率性を備え、地域特性やニーズに合った持続可能な公共交通ネットワークを再構築します。
  • 市民、交通事業者、市は、情報や課題を共有した上で役割を分担し、主体的な取組や連携・協働により、地域公共交通ネットワークの持続可能性を高めるため、利用環境の整備や利用促進を図ります。


<実施方針>
①交流人口の拡大や地域活性化に役立つ「まちづくりと連携した地域公共交通網」
②鉄道とバスネットワークの「適切な役割分担による効率的な地域公共交通網」
③JR大糸線と沿線の魅力をつなぎ、「海と山の交流を盛り上げる地域公共交通網」
④えちごトキめき鉄道の新駅整備により、「新たな需要を掘り起こす地域公共交通網」
⑤バスネットワークの再編により、「持続可能性の高い地域公共交通網」
⑥豊富な観光資源の活用により、「観光客等来訪者の需要を喚起する地域公共交通網」
⑦長岡・新潟方面等へのアクセス利便性を高め、「高次都市機能を享受しやすい地域 公共交通網」
⑧安全・安心・快適に利用でき、市民、交通事業者、市が「主体的に利用促進し育む地域公共交通網」

<計画内容>
 本 編 (PDF4231KB)、 (PDF4418KB)

 資料編 (PDF3967KB)