「振り込め詐欺」の手口は、次のようなものがあります。

1.オレオレ詐欺

 孫や子ども、配偶者に成りすまし、電話で家族をだまして金銭を支払わせる手口です。

◆最近の特徴
・かつてのように、「いきなり脅す」、「泣いて振込みをお願いする」電話ばかりではなくなっています。
・『アポ電』と呼ばれる事前電話をかけてきて、警戒心を解き、安心な気持ちにさせます。
・一度電話で、子どもや孫になりすましたうえで、改めて「会社の金を使い込んでしまった」などと詐欺の電話をかけてくるのです。

◆だまされないためのポイント
・まずは慌てず、冷静になりましょう!
・現金を要求する、振込みを急がせる場合は疑う!
・必ず、本人や家族、警察と連絡をとり、事実かどうか確認する!
・お金の振込は一人で判断しない!

2.架空請求詐欺

 不特定多数の人に対して、支払根拠のない請求をして、お金をだまし取る手口です。

◆最近の特徴
・パソコンや携帯電話に有料サイトの請求や、会員登録完了による会費の請求などのメールが届く
・簡易裁判所の「少額訴訟手続」を悪用する
・外国の宝くじや懸賞の当選をかたる

◆だまされないためのポイント
・ATMの操作を指示されたら疑う!
・覚えのないものには電話しない!(個人情報を教えない!)
・ワンクリックだけで契約は成立しない!
・裁判所名の訴状や呼び出し状が届いた場合は裁判所に連絡する!

3.融資保証金詐欺

 融資の申込者から、保証金や保険料等の名目でお金をだまし取る手口です。

◆特徴
・低利で融資するとあり、電話などで簡単に申込める
・融資するために保証金を振り込むよう指示する
・保証金は後で戻るという
・指定口座に振り込んだ後に、業者と連絡がとれなくなる

◆だまされないためのポイント
・「低金利ですぐ融資!」など甘い誘いが落とし穴!
・貸金業の登録が確認できない業者からは借りない!
・振込む前に、家族や相談窓口に相談する!

4.還付金等詐欺

 市や税務署、社会保険事務所などを語り、還付金の手続きを装って、ATMを操作させ、口座振替によって現金をだまし取る手口です。

◆特徴
・医療費、税金、年金などの還付を語ります
・金融機関だけでなく、スーパーやコンビニのATMを使うよう指示する

◆だまされないためのポイント
・還付の手続きに、ATMを使うことはありません。
・一人で判断せず、家族に相談する。
・市役所などに事実かどうか確認する。