石灰石産出地の分布

古生代石炭紀~ペルム紀の石灰岩の分布

 石灰岩は、炭酸カルシウムからできている岩石で、セメント や有機合成の原料に利用されています。糸魚川地方の黒姫山や明星山を作る石灰岩は青海石灰岩と呼ばれています。

 石灰岩の中からは、三葉虫、アンモナイトの祖先のゴニアタイト、サンゴ、腕足類などの化石が豊富に産します。これらの化石の研究から、石灰岩体は、大昔のサンゴ礁の残骸であることがわかりました。青海や糸魚川を東端とする中国地方に点在する石灰岩体は、 秋吉石灰岩と呼ばれ、古生代石炭紀~ペルム紀(約3億年ほど前)の時代には、南海で成長していたサンゴ礁であったことがわかっています。 南海にあったサンゴ礁が海洋プレートの移動によって海溝に達し、大陸の近くに付加されたものです。

ムールロニア

ムールロニア

ゴニアタイト

ゴニアタイト

三葉虫

三葉虫

ウミユリ

ウミユリ

三億年前のサンゴ礁

三億年前のサンゴ礁

三億年前のサンゴ礁

三億年前のサンゴ礁