宇宙を旅したササユリの愛称が決定!

 愛称は、「宙ユリ(そらユリ)」に

 地球に帰ってきた後、4年9か月という長い期間、市内で大切に育てられ開花したササユリに素敵なニックネームをつけるため、市内の小学生が考えた案をもとに投票を行いました。

 その結果、ササユリが宇宙のようにたくさん広まってほしい、たくさんの人に知ってほしいという意味が込められた「宙ユリ(そらユリ)」に決定し、平成27年3月19日に行われた糸魚川市制施行10周年記念式典で発表しました。
そらユリ発表
これまでの歩みと命名をスライドで投影
そらユリ表彰
愛称命名者表彰(能生・糸魚川東・市振小学校児童)

 宇宙を旅したササユリ、ついに開花!

 平成26年6月2日(月曜日)に、宇宙を旅したササユリが開花し、5年間栽培に携わった谷村環境緑花研究所でお披露目されました。
 平成21年9月10日に宇宙から糸魚川に帰ってきた1,366粒の種のうち、発芽に至ったのは26粒。そこから、315株の球根が培養され、2株が初めて花をつけました。
 ササユリには珍しく、花びらの一部にV字の切れ込みがありますが、宇宙環境の影響によるものかはまだわからないそうです。
 数が少なく、病害を防ぐために、一般公開とはなりませんでしたが、今後数が増えれば、市民の皆さんにもご覧いただける予定です。 
宇宙ササユリ
宇宙を旅したササユリ

花伝説サミット

 「花伝説サミット」は、糸魚川産ササユリの種をはじめ全国各地から選ばれた花の種が、約8か月もの間、国際宇宙ステーションに滞在後、平成21年7月31日に無事帰還したことを受けて、種を提供した市民や自治体などの関係者が一堂に会し、出会いと交流を図る目的で開催され、市内各小学校の代表児童17名を含む全国約300名の皆さんが参加しました。

 サミットでは、今までの経過報告、サミットに参加した児童、生徒たちによる自己紹介や花の紹介などがトーク形式で行われました。サミット終了後には交流会が開催され、参加した児童の皆さんは、各自で作成した名刺を各地から参加された児童、生徒の皆さんと交換し、出会いと交流が図られました。

 また、翌日には、北の丸公園を散策後、科学技術館で行われている科学教室に参加しました。科学教室では、ダンボールを使った空気砲の実験が行われ、先生からわかりやすく教えてもらいました。

 とき 平成21年12月5日(土曜日)
 ところ 東京都 北の丸公園科学技術館
サミットに参加した皆さん科学教室の様子
 帰還した種は、谷村環境緑花研究所で球根になるまで育て、その後、学校の授業の実験材料や地元のイベント等に使っていただく予定です。
 宇宙から帰ってきたササユリの種がどのような花を咲かせるのか、大変楽しみです。
ササユリイメージ
市の花 ササユリ

外部リンク
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)

ササユリの育て方学習会

 ササユリの育て方学習会は、「花伝説サミット」に参加する児童を対象に、講師の藤田さんから、絶滅の危機にあるササユリの大切さや育て方のポイントなどをお話していただきました。

 学習会の後、市の花であるササユリに親しみを感じてもらうため、プランターに球根を植えつける作業を行いました。植えつけた球根は、宇宙へ飛んだ種のお母さんに当たる球根を株分けして増やしたもので、花が咲くのは来年6月ごろの予定です。それまでは各学校で大切に育てていただきます。

 とき 平成21年11月14日(土曜日)
 ところ 玉翠園 (京ケ峰)
 講師 谷村環境緑花研究所 藤田央子さん

学習会に参加した皆さん学習会の様子